
働き方の選択肢は、この数年で制度の側から広がりました。時間・場所・雇用形態の3つの軸で整理すると、自分がどこを動かせるのかが見えてきます。
動かせる3つの軸
| 軸 | 広がったこと | 根拠 |
|---|---|---|
| 時間 | フレックスタイム、時差出勤、勤務間インターバル(努力義務) | 働き方改革関連法 |
| 場所 | テレワーク、リモートワーク、地方移住との併用 | 各社の制度 |
| 雇用形態 | 副業・兼業が原則容認に。業務委託で働く個人にもフリーランス法の保護 | モデル就業規則(令和7年12月版)第70条/フリーランス法(2024年11月施行) |
制度は「やってもいい」から「やったときに守られる」段階へ
2018年にモデル就業規則が副業を原則容認に切り替えた後、実際に働く人を守る仕組みが順に整えられました。
- 2020年9月:複数の会社で働く人の労災給付が、全就業先の賃金を合算した額で計算されるようになりました
- 2022年1月:雇用保険のマルチジョブホルダー制度が始まりました(65歳以上が対象)
- 2024年10月:社会保険の適用対象が従業員51人以上の会社まで広がりました
- 2024年11月:フリーランス法が施行され、業務委託で働く個人にも書面明示や60日以内の支払いといった保護が入りました
自分が動かせる軸を見つける
確認の順番
- 就業規則を読む。副業・兼業の条項、テレワークの規定、フレックスの有無を確認します
- 制約が「制度」なのか「慣習」なのかを分ける。規則に書かれていないなら、交渉の余地があります
- 動かす軸を1つに絞る。時間・場所・雇用形態を同時に変えると、うまくいかなかったときに原因がわかりません
- 小さく試す。副業なら、まず月数千円の規模で仕組みを一通り通してみると、手続きの全体像がつかめます
小さく始められる副業
- マクロミル … アンケートに回答してポイントを貯める
- メルカリ … 不要品を売るところから始められる
- ココナラ … 自分のスキルを商品として出品する
- クラウドワークス … 案件数が多いクラウドソーシング
次に読むなら
- 副業を支える制度はどこまで整ったか … 年表で見る2018年からの変化
- 会社員が副業を始める前に確認する4つのこと … 就業規則・労働時間・住民税・社会保険
- 自分に合う副業の選び方 … 時間・スキル・持ちものから絞り込む
この記事で参照した資料
- 厚生労働省「モデル就業規則」(令和7年12月版)第70条/「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(令和4年7月8日改定版)
- 厚生労働省「複数事業労働者への労災保険給付」/「雇用保険マルチジョブホルダー制度について」
- 公正取引委員会「フリーランスの取引適正化に向けた取組」
この記事に書いた制度の内容は 2026年8月22日 に、国税庁・厚生労働省・総務省など発表元の資料で確認しました。制度は改正されることがあるため、手続きの前に必ず最新の内容をご確認ください。





