かつてお仕事といえば職場まで出向くものでした。
満員電車に揺られ、職場まで出向くからこそ住まいは職場の近くに。
これがそれまでの「常識」でしたが、昨今はネット環境が整備されてきたことにより、出社の必要性が薄まりました。
実際、在宅でお仕事をしている方や、本業の後はネットで副業をしている方は珍しくありません。
働き方の幅が出たということは、生活そのものもより自由なものになりました。
ライフスタイルも自由になったということ
これまでは現実的にどうしても仕事が生活の中心にありました。
住まいを決める際は「職場までのアクセス」がとても大切でしたし、プライベートとはいわば「職場にいない時間」を意味するものでした。
しかし職場以外でも仕事ができるようになったのであれば、プライベートと仕事の境界線が限りなくボーダレスになっていることを意味しています。
つまり、ライフスタイルそのものも自由なものが可能です
例えば、かつて「アフターファイブ」という言葉がありました。
仕事が終わるのが夕方5時なので、その後こそ自由な時間という意味でしたが、どこででも仕事をこなせるのであれば、そもそも「仕事の後がプライベート」という図式も崩れます。
午前中にスポーツクラブで汗を流してから仕事をこなすことも可能です。
アイディア次第で自由な生活が手に入る時代
在宅でも仕事ができる今の時代、アイディア次第で様々な生活が手に入ります。
例えば地方に住むことも可能です。
地方が過疎化で悩んでいるのは、地方よりも都心の方が便利だからに他ならないのですが、出社する必要性がなければ地方に住んでも問題ありません。
長閑な環境での生活もまた、決して悪いものではありませんし、買い物が不便だと思っても、ネット通販がこれだけ充実していますので、都心部・繁華街の近くに住む必要性こそ希薄になっています。
人それぞれの生活が可能になっている時代です
自由な働き方は「いずれやってくる」ではなく、既に到来している話です。
そのため、既に自由な働き方による自由な生活を満喫している人も多いです。
ネットを活用することで、「会社員」ではなくとも仕事がこなせますし、地方に住んでいるとしてもクラウドソーシング等を活用すれば、立地に関係なくいくらでも副業にも取り組めます。
その点ではネットというインフラが都心部と地方の格差を狭めてくれているだけではなく、実は我々に「自由」をもたらしてくれています。
自由な働き方の事例を紹介
いきなり「自由な働き方」と言われてもピンとこない方が多いかと思います。
そこでいくつかの事例を紹介します。
事例を見れば、「そんなことが可能なのか」と思うと共に、自分自身でも「自分もこういったことをしてみたいな」とアイディアが広がるのではないでしょうか。
旅行が好きなフリーライター
旅行が趣味というフリーライターのN氏。
彼は基本的にネット環境さえあればどこででも仕事ができるとのことで、ノートパソコンを持って外で仕事をすることもあるのだとか。
「鈍行列車に乗るのが好きなので、鈍行列車に乗って景色を見ながら仕事をして…と、旅行と仕事を両立させて楽しんでいます」
と語ってくれました。
フリーライターではあっても、ネット環境がない時代にはこのような働き方はできなかったことでしょう。
しかし今ではネット環境は自宅だけではなく、外でも問題なく構築できます。
「自宅で仕事をしているよりも、綺麗な景色を見ながらの仕事の方が捗ります。良い気分転換にもなりますし、ローカル線だと空いているので他の乗客の迷惑にもならないんですよ」
そう語ってくれたN氏は、日本全国ほとんどの鉄道に乗ったのだとか。
「まぁこれも今の時代だからできることですよね。フリーランスは足で稼ぐって言われていた時代では考えられないですよ」
このようなN氏を羨ましいと思った人も多いのでは?
出産後、自宅での仕事にシフトチェンジしたI氏
I氏は結婚してから子供ができるまではバリバリ働いていたものの、子供ができてからはさすがに前と同じようにとはいかないので出産を機に仕事を辞めざるを得ませんでした。
しかし、出産後は自宅での仕事をこなすようになったとのこと。
「探せば私でもできる仕事があるんですよね。家での仕事だから常に子供から目を離すこともないので助かっています」
確かに、子育て中の女性にとって、仕事そのものよりも「長時間外に出る」ことがとても難しいです。
「仕事=外に出るって考え方がもう古いのかもしれないですね。ネット上だけで仕事をしていて特に困ることはありません。でも、別に仕事中心の生活じゃないですしね。あくまでも子供の面倒がメインで、その合間に仕事をするって感じです」
子育て中の女性の「外に出れない」という問題も、自由な働き方が可能な今の時代は、実はさほど問題ではないのかもしれません。
副業は気まぐれでというサラリーマンのR氏
本業ではなく、自由に副業に取り組んでいるのがサラリーマンのR氏です。
「副業する時間はあるけど、急に残業になって休んだり、気分が乗らない時もあるじゃないですか。」
確かに、副業はお小遣い稼ぎとしては良いものですが、本業との兼ね合いなどを考えると、なかなか気軽に取り組めないのも事実です。
「でもネットで副業をするようになったら、自由でいいんですよね。やりたくない時にはやらないし、あくまでも自分が乗り気の時だけしか副業はしません。こういった働き方ができるのもネットがあるからこそですね」
実際の店舗等で副業として働く場合、「気が向いた時だけ」はさすがにできません。
しかし、ネットであればそれが可能だというのです。
「気が乗らない時は案件受けなければ良いだけだし、案件はたくさんあるし。本業もこれくらい自由に取り組めたら文句なしですが(笑)」
副業もまた、このような形で自由な働き方が可能になっているということです。
まとめ
ネット環境の整備により、それまでには考えられない自由な働き方が可能になりました。
つまり、「今の環境では無理」だと諦めている人も、実は少し調べるだけで自由な働き方が可能になるかもしれません。
「出社」という考えを捨て、今一度「働き方」について考えてみるのも良いかもしれません。