国内にはいくつか「消滅可能性都市」と呼ばれる、「このままではいずれ人がいなくなる都市」があります。
多くは地方の過疎化が進行している街ですが、中には北海道の夕張市、高知県の室戸市など比較的知名度の高い街もあります。
地方から人がいなくなるのは、端的に言えば「地方が不便だから」に尽きます。
人がいないから仕事もない。仕事もないから人が離れる。人が離れるから企業も撤退する…。
そのような悪循環が進んでいるのですが、一方で徐々にではありますが地方移住者も増えています。
都心の高い家賃や人混みではなく、地方でのんびりと、さらには住居を提供してくれる自治体もあります。
そこで懸念されるのが仕事ですが、今の時代、仕事も多様化しているので地方移住の足かせとなるものがありません。
かつての地方移住の問題点
かつて、地方移住はどうしても「理想論」でしかありませんでした。
地方移住はのんびりとした生活が待っていると思っても、現実的にはいくつかの問題点がありました。
仕事の問題
大金があれば地方移住も悪いものではないでしょう。
しかし、現実的には生活にはお金がかかります。
そして、お金を稼ぐためには仕事をしなければなりません。
そもそも、仕事がないからこそ、仕事のある都心に人が集まっているのです。
地方では賃金云々ではなく、仕事を見つけることさえ難しいでしょう。
利便性の問題
地方で生活を送るにあたって、仕事と共に利便性の問題もネックでした。
例えばどこかに買い物にと思ったとき、車がなければ買い物さえできないエリアも珍しくありません。
どこに行くにも車やバイクが必要で、さらにはお店も数が少ないので欲しい商品が見つからないことも珍しくありませんでした。
また、お店の営業時間も短いため、早朝や夜中に急に何かが必要になったとしても、対応することはほぼ不可能でした。
時代の流れが地歩移住を可能にさせた
このように、地方はどうしても不便でした。
しかし時代の流れの中で、徐々にではありますが地方の不便さも緩和されている部分があります。
通販を利用すれば買い物の不便さも解消される
買い物に関してはネット通販が当たり前の時代となりましたので、わざわざ「外に出て買い物に行く」必要がなくなりました。
ネット環境さえあれば、いつでも買い物が可能で、且つどのような環境であれ自宅まで届けてくれます。
日用品・消耗品でさえ何ら問題ありませんので、「買い物」という点においてはネットを活用することで地方と都心部の差は埋まったといっても過言ではありません。
仕事に関しても埋まりつつある地方格差
仕事に関しても、「全く差はない」とは言い切れませんが、業種によってはもはや地方移住の足かせが無くなっているものもあります。
ネット環境の発展により、ネット上のみで完結するお仕事であれば地方云々ではなく、どこに住んでいても問題ありません。
都心ではどうしても狭い家に住まざるを得ませんが、地方であれば専用の仕事部屋を用意し、プライベートではのんびりとした時間を過ごすことも問題ありません。
ネットで副業をすることで地方移住を可能に
ネットでのお仕事を本業ではなく、副業にすることで地方移住を果たした人もいます。
地方でのお仕事は都心と比べてどうしても賃金が低いです。
その賃金の低さを副業でカバーするのです。
かつてであればそもそも地方には仕事が少ないので副業どころか本業を探すことさえ簡単ではありませんでした。
しかし、ネット環境さえあれば仕事を見つけられる時代です。
例えば家業を継ぐために地方移住をしたものの、経済的な不安もあるのでネットで副業を…という選択肢もあります。
ネットでの副業は場所が関係ない
ネットで副業に取り組む場合、住所は関係ありません。
どこに住んでいてもネット上で作業したり、あるいはデータの授受のみで仕事をこなせますので、地方に住んでいても都心に住んでいても関係ありません。
また、一口に「ネットでの副業」と言っても様々なタイプがありますので、どのような副業に取り組むかも自由です。
選択肢も豊富に用意されていますし、ネット上でも多くの企業が人手を求めていますので、仕事を見つけることは簡単です。
副業の場合、自分のペースで仕事に取り組める
ネットでの副業のメリットは住所のハンディキャップが無い点だけではありません。
ノルマが課せられているのではなく、あくまでも自分のペースで取り組めるものが多いので、忙しい時には抑えめに、本業が暇な時は副業でガンガン稼ぐなど、様々なスタイルで働くことができる点にあります。
仮にですが、ノルマが課せられていたり、あるいはタイトなスケジュールで取り組まざるを得ないようなものであれば、「マイペースに好きな時にだけ」とはいきませんが、ネットでの副業の多くがマイペースに取り組めるものばかりです。
スキル不要なものも多いからこそ
ネットでの副業も多々ありますが、スキル不要のものも少なくはありません。
プログラミング等、高度なスキルがあればさらに稼げるのは言うまでもありませんが、スキルがないとしてもデータ入力やモニター・アンケート等、「誰もが簡単に取り組める」仕事も多々あります。
つまり、自分のスキルに応じて仕事を見つけることができますし、副業をこなすことでスキルアップを図り、高収入に繋げることもできます。
気付けば副業の方に力を入れるようになったという人が多いのも、スキル次第で大きな可能性が隠されているからこそです。
まとめ
このように、今の時代は地歩移住のハードルは決して高くはありません。
仕事、生活。かつて「どうしても努力では越えられない壁」だった二つも、ネット環境のおかげで問題ないレベルにまで到達しています。
毎日満員電車に揺られ、帰宅すれば手狭な家での生活…より、満員電車とは無縁で、都心では考えられない広々とした家でのんびりとした生活を送ることは、もはや夢物語ではなくなっています。