副業と複業の違いとは?新しい働き方をわかりやすく解説

働き方改革が叫ばれている中で、副業への注目度はとても高まっています。

それまで少し収入を増やしたいなと思ったら多めに残業に取り組むサラリーマンが多かったことでしょう。しかし働き方改革は仕事を効率化し、残業を減らそうというものです。

では残業が減ったらどうなるのかといえば、副業です。

副業によって収入を確保してもらいたいのではなく、労働力不足の減少を賄いたいとの行政側の狙いがあるのですが、副業と共に「複業」なる言葉も登場しています。

副業と複業。読み方が同じなだけに、似たようなものだと考えがちですが、それぞれ特徴が異なるものです。

副業をと考えている人は増えていますが、副業と複業の違いを理解し、自分自身にはどちらが向いているのかを考えてみると良いでしょう。

副業と複業の違いとは?

副業と複業は異なるものです。しかし、この違いをよく分かっていない人も多いのではないでしょうか。

決して難しいことではないのですが、これから副業をと考えている人は副業と複業の違いは把握しておくと良いでしょう。

副業とは「収入の足し」

副業とは端的に言えば「収入の足し」です。
空いた時間を使ってバイトや近年ではネットを活用して何かに取り組むことで本業ではない所でのお小遣い稼ぎへの取り組みが「副業」です。

定義としてはあくまでも「収入の足し」だけを求めているものです。

複業とは収入だけじゃないもの

複業は収入が発生するものではありますが、副業と比べると少々定義が広いです。
例えば自営業者の場合、決して「どちらかが大切」と言い切れないいくつものお仕事を抱えているケースもあるのではないでしょうか。

単純にそれぞれ15万円のお仕事を二つ抱えていれば「複業」と呼んで差し支えないでしょう。
午前中はコンサルタント事業を行い、午後は塾の講師を務めているなど、どちらが本業ということではなく、両方を大切にしている場合は複業です。

また、収入的に折半されているという意味だけではなく、将来的なことを考えてお仕事に取り組むこともまた、複業です。
例えば将来的に行いたいことがある場合、人脈や経験のために仕事に取り組むことも複業です。
現在は会社員だけど将来的には旅行業界でと考えているため、会社が終わってから旅行業界の友人のお手伝いをする。お金が安くても自分のためにと考えているのであれば立派な「複業」です。

詰まる所、複業とは「空いた時間に収入を増やすための物」ではなく、将来的なこと、あるいは自営業者の事業展開などを指すものです。

複業のメリットとは?

複業にはいくつかメリットがあります。

副業の場合、お金ありきですが複業の場合、お金以外にも得られることが多々あるので、自分次第で様々なメリットを享受できるのです。

将来の選択肢として

複業に取り組むことで、自分自身の将来像が見えてくる点もメリットです。
副業の場合、お小遣い稼ぎは可能でもではそれが本業に繋がるのかというと、少々疑問です。

もちろん副業によっては良い影響を与えてくれるものはあるかもしれませんが、副業をと考えている人にとってはまずはお金ありきなはず。

その点複業はお金よりも人脈や経験などをと考えている人に向いていますので、空いた時間がお金ではなく、将来の財産になる可能性があります。

お金ありきじゃないからこそのモチベーション

副業の場合、どうしてもお金ありきになってしまいますので仕事への楽しさではなく、「お金を稼ぐ」がメインです。

一方、複業の場合、将来のキャリア形成等が目的であればモチベーションも高まいことでしょう。

新しい人間やチャンスとの出会いは、お金云々ではなく将来自分にどのような形で返ってくるのか分からないものですが、本業に取り組んでいるだけでは決して得られないものな可能性が高いです。

お金は本業で、やりがいなど気持ちは複業で。このように切り分けている人も多いです。

副業と複業。自分の目的次第ですが注意点も

空いた時間を有効活用したいなら副業か複業か。どちらにすべきかは本人次第であって、優劣の問題ではありません。
複業として取り組んでいる人の方が良い印象があるかもしれませんが、既に本業が安泰の人はわざわざ複業に取り組む必要がありませんので、副業で十分でしょう。

一方、本業に満足できない人は可能性を求めて複業にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
しかし、いずれにせよ注意しておかなければならないこともあります。

就業規則をチェックしておこう

副業と複業はニュアンスが異なるものですが、いずれも「会社以外で収入が発生する」という点は共通していますので、会社の就業規則で「副業禁止」と定められている場合「複業だからOK」という理屈は通用しません。

副業であれ複業であれ、「会社以外で収入を得ている」という点では広い意味では「副業」として扱われます。

本業に支障をきたしていないのか

副業と複業はニュアンスが異なるものですが、いずれにせよ本業に支障をきたしていないのかもまた、大切な部分です。
特にキャリア形成のためにと複業に取り組んでいる場合、モチベーションは本業よりも複業の方が高いのではないでしょうか。そのため、複業にて無理をするようになると本業に支障をきたすことになります。

寝不足で仕事に取り組むことが多くなってしまったり、あるいは複業が心待ちで本業が心ここにあらずとなってしまったり。
副業にせよ複業にせよ、本業があるからこそ取り組めるものなので、本業が疎かにならないよう気を付けるのは当然です。

まとめ

副業と複業はコンセプトが微妙に異なるものではありますが、どちらも本業があるからこそ取り組めるものです。
また、就業規則との兼ね合いもありますので自分自身がどれだけ意欲を持っているとしても、就業規則にて禁止されていては取り組むことはできません。

まずは就業規則を確認した上で、自分自身が今後どのようなキャリアを形成したいのかを考えれば、自ずと副業と複業のどちらが答えなのかが分かるはずです。

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